☆   第2回「甘々と奈良」   ☆

第2話 『風土とFOOD』

ほとんどの食べ物は「揚げたて」「焼きたて」が美味しいと個人的には思っている。
シナシナのポテトフライ…
油の回ったドーナッツ…
ザラメの溶けたメロンパン…

すぐに食べれば良かったと後悔した事が何度あっただろうか…

近鉄奈良駅から東向商店街を通り、興福寺に続く小道に一軒の鯛焼き屋がある…

 

『こたろう鯛焼き』

関西では珍しい一型一尾の「一丁焼き」のお店
鯛焼き界では「天然物」と言うらしい…

オーダーを受けてから、1尾ずつ丁寧に焼いていく、この店の鯛焼き

卵・砂糖を使わず、小麦粉と上新粉のみで焼き上げた衣は…
外はカリっと、中はもっちり
ザラメと小豆のみ使用した餡は…
甘過ぎず小豆の風味を活かした、上品な甘味生み出している

卵を使わない衣は、時間経過とともに硬くなり、味が落ち、作り置きが出来ないため

「こたろう鯛焼き」は差し入れの定番である鯛焼きには珍しい

『食べ歩き特化』なのである…

約110年前…

明治時代に東京麻布十番で生まれ、戦後に三重県津市から関西に広まった、一丁焼き…
1匹1匹手間暇かけて焼くスタイルは時間がかかるためせっかち関西人には普及せず

関西では型に複数尾焼け作り置き可能な「養殖物」が普及したそうな…(店長談)

ちなみに奈良では「一丁焼きの鯛焼き」を食べられるのはココにだけ! (2018年調べ)

関西には馴染まなかったけど、

店長のこだわりと100年の伝統を味わいながら、1300年の歴史を巡る…

『計1400年の風土とFOODを堪能する旅』

いかがでしょうか?

次はコレ!!の予定…